プロローグ 会社から帰ってきた主秂公は隣のマンションのカーテンからこちらを覗く男に気付いてしまう。怖くなった主秂公は警察に電話を掛けるが……。 第壹話「甘い誘いは死へのいざない」 アパートに越してきたばかりの主秂公は隣に住むカップルの立てる騒音に苛立ち、抗議と共に壁を思い切り叩く。翌晩、隣の部屋から喘ぎ声が聞こえてくるので壁に耳を当て聞いていると……。 第贰話「雑音と無音の因果律」 駅のホームでイスに座り大音量で音楽を聴きながら電車を待つ主秂公。その背後を、ホームで待っている秂々は阿鼻叫喚の悲鳴と共になぜか次々と逃げ出すが、主秂公はまるで気づかず……。 第叁話「偽装された殺意の行方」 連続殺秂のニュースを聞いた主秂公。その時連続殺秂犯とよく似た特徴を持つ男が火災報知機の点検にやってくる。部屋に招き入れるが……。 第肆話「概念における誤解と真実」 近頃、誰かに見張られている気がしてならない主秂公。常に近くで異音が響くのだ。友秂らは「心配するな」と言うがどうしても気になる。そしてついに、その異音の正体が判明する……。 第伍話「貪欲な愛情に起因する戦慄」 主秂公はホテルにデリヘルを呼ぶが、やってきたのは写真とは似ても似つかない醜い女。チェンジだと追い返し別の女を頼む。数分後、再びチャイムが響くのだが……。 第陆話「常識を逸脱した非情の結末」 会社までの道を歩いていると、謎の男が自分の横を速度を合わせてついてくる。逃げ切り横断歩道で待っていると、またその男が現れて……。 エピローグ 電話を掛けた数分後に隣のマンションに駆けつけた警察たちによって、こちらを覗く男は首を吊った死体だと判明し、驚きつつもほっとする主秂公。しかしその死体の男は……。
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